お知らせ
 

このホームページでのプライベートブランドTシャツの販売は終了いたしました。
ありがとうございました。

今後は、友人であるグレッグ兄ちゃんこと脇田くんのお店(グレッグサーフカンパニー)にて
販売いたしますので、よろしくお願いいたします。

www.gregsurfcompany.jp

 

 

 

やっと完成しました!日本のサーフアート本!!
 

昨年末からスタートしたこのプロジェクトは、ここ20年間の日本のサーフィンにまつわる
アートやプロダクツ、写真など24人の大先輩や作家さんやクリエイタ−を一同に編集した
日本のサーフィンミュージアムの様な一冊になりました。
ボクは、アートディレクターとして参加させていただきました。
6月3日(金)全国のアート系書店にて発売されるらしいのでチェックしてみて下さい。

ハードカバー ¥6,480(税込)

お問い合わせ:www.buenobooks.com/boardculture

 
  お披露目パーティーのお知らせ
  場所 :SLOPE GALLERY
日時:6月3日(金)18:00〜20:00
※ 作品展示はございません。
※ 一般の方も参加可能です。
 
  下記は、この本を製作するにあたってのボクの気持ちです。よろしければ読んでみて下さい。
(SURF ART? JAPAN あとがきより)
 
  2015 年11 月5 日、ちょっと肌寒い冬の始まりを感じさせる早朝
僕は、大阪の自宅から四国の徳島空港へ車で向かっていた。
神戸から明石海峡大橋を渡り淡路島へ、大鳴門橋を渡る頃には
すっかり晴れ渡った青空が凄く高く、ジェームス・テイラーが心地よかった。
目的はBUENO! BOOKS プロデューサーの上平さんとハワイから来たマットくんを
四国のビッグウェーバー櫛本さん宅まで同行することだった。
理由はよく分からなかったけど、僕は上平さんと櫛本さんに会うのが久しぶり だったから とても楽しみにしていた。
アウターリーフでサーフィンし、温泉に入り、
櫛本さんの奥様の美味しい手料理 を いただき楽しい三日間を過ごした。
マットくんが夕食時にホノルルで編集長をしているtrim っていう雑誌を僕達三 人へプレゼントしてくれた。
その雑誌は、今までのサンクレメント初、ホノルル経由的な雑誌とは明らかに サーフィンへの視点が 違っていた。
三人とも一瞬にしてそれを感じていたと思う。
テキサス生まれ、ホノルル在中のマットくんはサーフィンメディア業界に何のし がらみもなく
素直にハワイで生まれたサーフィンという事柄にフォーカスしていたのでした。
「とうとう、こんな子が現れたか〜」と
櫛本さんがちょっと酔っぱらっていたの か 大きな声でそう言った。
上平さんも僕も何となく感じていたものの「世代交代?!時代の変わり目?!」 ということが
はっきり理解できた瞬間だった。

60 年代、カリフォルニアでサーフィンがムーブメントとなり、
70 年代に日本へ ウエストコーストサウンドと共に 第一期サーフィンブームが到来し、
80 年代のコンペティションとコマーシャリ ズムへと 日本のビーチも進化し変化していった。
そして、90 年代に入り再びロングボードを中心にブームが再来し、ロングボー ドの専門誌が出版されたり
サーフィンというスポーツが様々なスタイルへと進化を遂げていった。

カリフォルニアでは新しいスタイルのサーフカルチャーが始まっており
サーフィンにまつわるアートだけを取り扱うギャラリーがオープンしたり
サーファーによるアート・ミュージック・ムービーだけに特化したフェスティバ ルも開催され
新しいムーブメントのスタートを予感させた。

僕は、そのカリフォルニアのムーブメントのど真ん中にいた。
そして2000 年に初めて日本のビームスさんのB ギャラリーで個展を二ヶ月に 渡って開催することとなった。

これは、1997 年から三年間、ハンティントンビーチにあるインターナショナル サーフィンミュージアムで
個展をしていた僕をミスタービームス窪さんが発見し、日本でフィーチャーして くれたからだ。
その後、僕は日本とカリフォルニアとハワイを行き来し
サーフィン、アート、デザイン、ファッション、ミュージック、ムービー・・・
と様々なカテゴリーで 表現を試み、活動していた。
その頃、カリフォルニアで花井くんとの素晴らしい 出会いもあった。

あれから16 年・・・カリフォルニア時代を含むと20 年以上が経った現在 (2016 年)
日本でも釜萢さん主催のビーチカルチャーをテーマにしたグリーンルームフェス ティバルが開催されたり
洋服屋さんにサーフボードやアートブックが常設されたり、サーフィンという
素晴らしい行為から生まれる自由な発想やスタイルが日本独自の進化を遂げた今 日。

「サーフィンがライフスタイルになり、カルチャーに育った日本」

そんな約20 年間を上平さんと僕は、断片的ではあるが自分達の身の回りで起き た
日本のサーフカルチャーを記録し、共に活動してきた日本のアーティストやクリ エイター達が
表現してきたモノとコトを次世代の方々へ届けなければならないと 勝手に強く想い(笑)
一冊にまとめたものがこの「SURF ART? JAPAN」なので す。

タイトルのSURF ART? は、1997 年に初めてカリフォルニアで個展を開催した時 に
ローカル新聞の方が僕の作品や活動全般をMODERN SURF ART と名付けた所から引 用しています。
僕としては、ただ純粋にサーフィンをテーマにした表現を作品やプロダクトにし て
サーフィンの素晴らしさを世界の人々へ届けたかっただけだったので
アート?デザイン?イラストレーション?プロダクト?
それは他者が思うことで 何て呼ばれようが 正直どうでもよかった(笑)
ただ同時期に同じ様な表現や活動をしているアーティストやクリエイターを一括 りのジャンルに するには
とても分かりやすく便利な言葉だと思ったのでSURF ART? JAPAN って いうタイトルにした。
?を付けたのは、これって何?こんなジャンルあるの?っていう意味で10 年 後、20 年後に
日本にも本当の意味でSURF ART というジャンルが確率し、この本の第二章がリ リースされる ことがあるならば、
この?を取り、SURF ART JAPAN というタイトルにしてみた いと僕は思う。

最後にもう何処かで次のムーブメントが始まっていることを願い
大自然に感謝し、僕達も日々精進し、表現活動を続けたいと思う。
そして、なによりも平和な世界になりますように・・・。

2016 年春 豊田弘治

 
 


戻る